年の瀬の大掃除から逃げたくて時間を割いて、相談支援について考えてみた。
これは、ある方からモニタリング面談を終えた後にいただいたメッセージである。相談支援専門員冥利に尽きるお言葉がすなおにとてもうれしい。
文面からして、『以前と比べて…』を踏まえることが大前提であるが、なぜこのような思いをいただくことができたのか整理を試みたい。
この方にお会いしたのは、実質まだ3回である。
最初の経緯は、以前の相談員への対応に不十分さを感じていて、そもそも相談支援とはどのようなものなのか、いろいろな相談支援事業所に話を聞いてみたいという思いからの問い合わせだった。
11月に直接お会いして、サンクスシェアのこと及びサンクスシェアが考える相談支援のスタンスについて、サンクスシェア相談の手引き(
R7.12.1サンクスファイル)を使ってご説明した。
しばらくたって、ご本人から、『複数人いる事業所なので、自分のことを複数の目で検討いただけることが自分にとってもプラスになる』というご意向で、サンクスシェアとの契約を決断いただいた。
2回目の訪問として、2時間ほどかけてインテーク面談をさせていただいた。難病を含む複数の診断・障がいがあり、初めて聞くことば・内容のオンパレードだった。
幸い、ご本人は、丁寧に説明されることが大きな強みだったので、とにかく理解しようとひたすら聞きまくった。長時間の人との面会が、大きな負担となり、のちに動けなくなるほど心労がかさむデメリットがあるにもかかわらず・・・。
とここまで書いて、いまふと思えば、ご本人はやはり自分の障がい・生きづらさについて、『説明したい』ではなく、『わかってほしい』と思われていたのではないか。この相談員は、自分の障がいについて『わかろう』としていると伝わったのではないかと思った。(ただ、実はわかろうとしただけであって、2時間ほど聞いただけでは全然わかっていないのであるが…)
インテーク後、関わりがある関係機関、関係者へ相談員が替わったことのあいさつと本人の様子の聞き取りを終え、そして、3回目の面会が、たまたまモニタリングのタイミングとなった。
このとき、移管されたサービス等利用計画をもとに、【ニーズ】【支援目標】【本人の役割】【実際に行われている支援】【満足度】【目標の達成度】【課題】のそれぞれについて、一つ一つ話を進めた。
ご本人と丁寧に振り返ったのは、「なにを目指すのか?」「そのために必要な配慮点・支援は何か?」「そして、ご自分がやることは何か?」この3つであった。
この協議に多くの時間を要し、なかなかの頭と労力を使った。ここに、ご本人も一定の充実感があったのではないかと推測する。
相談支援にとって、長く時間をかけるといいという話をしているのでは決してない。時間をかけて話をすべき点に時間をかけ、一方では、必要のないことには無駄な時間をかけないということが重要なのだろうと考える。
そして、もう一つハードル上げるなら、このような理想的な状況を意図的につくる(私はまだここまではできていない)ことができる力量をもちたいものである。事前に、必要かつ時間をかけるべき内容を割り出し、そのことを本人にインストラクションし、合意の上でそのことを協議する。と同時に必要のない・少ないことには時間をかけず、効率的に時間管理する。相談支援専門員のやるべき内容は、ここに集約されるのではないかと考える。ただ単に、「通所どうですか?」「ヘルパーどうですか?」「日常生活での困りごとはありませんか?」だけでは、機械的な状況確認になってしまい、これでは、1回1.5万円以上の報酬をいただくには心苦しくて仕方ないと言わざるを得ない・・・
相談支援の業務自体、形上は、どのような質でも成立し、まったく同じ報酬が手に入る。一方では、契約者さんにはまったく違う満足度となってしまう。
サンクスシェアの壮大なミッションとして、業界水準の向上を目指しており、そのための、自事業所の相談支援業務の質の向上もさることながら、他事業所の相談支援の向上が進む取り組みを意図的に創っていかねばならない。