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サンクスシェアは、福祉サービスに携わるスタッフ育成を担う研修機関「一般社団法人九州発達障がい支援協会」(H30.5設立)と連動し、各種運営サポート・人材育成研修を精力的に進めています。放課後等デイサービスを始め、福祉サービス事業に携わる人材の各種研修や、協会独自の資格取得制度の提供などを行っています。
また、相談支援事業所サンクスシェアは、令和元年11月1日付けで、福岡市より『特定事業所加算Ⅲ』の指定を認可されました。今後も計画相談の質の向上にあくなき追究を続けていきます。

九州地区障がい者相談支援研修会(熊本大会)参加報告

【研修会参加報告】
in 熊本 相談支援専門員 田中 聡
 
1 日時 令和元年12月5日~6日
2 場所 KKRホテル熊本
3 研修 九州地区障がい者相談支援事業合同研修会 熊本大会
4 内容 テーマ「ともに生きる社会の実現を目指して」
  ~ 今一度考えよう相談支援の存在意義 ~
5 報告
 

 
 2日間で4部構成の1部は、「これからの相談支援専門員に求められること」と題した、日本相談支援専門員協会代表理事の菊本圭一さんの基調講演だった。
 
 ある相談支援の具体的な実践例についての話が印象に残った。
 
 自閉症スペクトラムの診断がある男性が、日中活動先で度々パニックを起こしている状況に悩んでいたとの事例。
 
 あるとき、日中活動先の支援者からの情報で、通所が終わって帰る際、立ち止まってしばらくコンビニを眺めたあとに帰っている様子にふと気づいたとの内容が相談員さんのもとに寄せられたとのこと。
 
 相談員さんは、早速家族に事情を伝えてアセスメントを詳細に行ったところ、過去に自分でコンビニへ出かけ好きなものを買物する経験があったけれど、あるとき、店内で他の客と大きなトラブルが起き、その後ひとりで買い物に行かせないという制限が与えられていたことが判明。
 
 これを受けた相談員さんは、どのようにしたら再び本人が買い物できるようになるかについて知恵をしぼり、本人が通所から帰る時間帯に勤務しているコンビニの茶髪のピアスした店員さんに対し、お金は払えるが、適切におつりを受け取って財布に入れるという行為が難しい本人のため、おつりが発生したら、こちらで準備した本人専用の貯金箱に貯めていってもらうという特別待遇をお願いしたとのこと。
 
 店長さんと店員さんは、快くこの特別待遇を承諾してくださり、本人が通所帰りに買物ができるように調整を図ったとのこと。
 
 すると、これまで頻繁に起きていたパニックが激減したそう。
 
 えてして、生活や社会に支障が多い障害がある人たちに、いかにがまんしてもらうかを中心とした支援が多い中、『どうすれば、本人の思いや要求を実現できるか?』を考え、実行できるよう「人」「もの」「こと」を調整したこの相談支援専門員さんの対応には、改めて相談員とはなにか?を振り返る大きなきっかけとなった。
 
 相談支援専門員とは、
 当事者の思いや願いは何か?
 そして、普段の生活でそれを妨げているものは何か?
 それをどうすればできるようにサポートできるのか?
を考える中心人物であることを心しておこうと心に刻んだ。
 

 
 第二2部のシンポジウムでは、寝たきり芸人のあそどっぐさんの言葉が耳に残って離れない。
 座長さんからの生活の支障になっていたことは何か?を問われた回答としてのことば。
 
「私たち障がい者は、失敗するチャンスをたくさん制限されてきた・・・」
 
 確かに、相談支援の中で、相談者が選択する道には、『危険かも?』とか『無理じゃないか?』とか心配して思うことが大変多くある。しかし、この言葉を聞けば、その心配は、「全くのおせっかい」であるということだ。私たち相談員の、たった一人の、しかも全く十分とは言えない経験の中での『価値観』で、その人の人生の大切な部分に枠組みをはめることは、この上ない冒涜である!
 

 
 あそどっぐさんはおっしゃった。
 
 「当時者のやりたいことを妨げているのは、『人の固定観念』だ」
 
と。
 
 当時者本人をとりまくさまざまな周りが攻めてくる固定観念について、先頭切ってうちくずすリーダーにならなければならないと思った。
 ・批判をしない
 ・自由に話ができる雰囲気がある
 ・あきらめない
 ・想定外のことが起きても別の視点からものごとを考えることができる
 ・まずはやってみる
 ・こころの余裕をもつ
 などなどについて、常にゆらがない信念を持たなければならないと教えられた。
 

 
 来年は、福岡大会だとのこと。
 昨年の佐賀大会もそうであったが、大きなこのような場に身を置くことは、自分を振り返り、そして、新たな歩みを後押ししてくれるとても大きな刺激になる。
 
 記述したように相談支援における大切な柱をしっかりと胸に抱き、今後も相談支援と真摯に向き合っていきたい(^^)/
 

 

相談支援専門員 松本

九州地区障がい者相談支援事業合同研修会 熊本大会 参加報告

 

令和元年12月5日~12月6日にかけて行われた「九州地区障がい者相談支援事業合同研修会」へ参加してきました。

 

研修会は4部構成で参加者は500名を超えており、会場が狭く感じるほどです。研修の内容がとても濃く、あっという間の二日間でした。

 

第一部は日本相談支援専門員協会代表理事の菊本氏による「これからの相談支援専門員に求められること」をテーマにしての講演を聞かせていただきました。

 地域共生社会づくりの経緯から始まり、総合的(包括的)相談支援、ケアマネジメントによるチーム作りと価値、ソーシャルワークについてお話しいただきました。

中でも特に心に残ったのは、「多様な価値観を支えるためのチーム作り」の中での「価値の物差し」のお話でした。ケアマネジメントを行う上で、相談支援専門員がいくら個人で能力が高くても、その能力には限りがあり、チームで情報共有を図り、問題の発見から解決までを追いかけることでケアマネジメント効果を高め、長期的な視点で質を高めていくというお話でした。

 

第二部では実際に障がいをお持ちではありますが、社会の一線で活躍されている方のシンポジウムでした。脊髄性筋萎縮症で寝たきり芸人の「あそどっぐさん」、うつ、不安障がいで精神保健福祉手帳3級をお持ちで生活支援センターにて精神保健福祉士として活躍されている「楠 達雅さん」。

お二人の話を聞かせていただく中で、それぞれの悩みであったり、不安がありながらも、それらを受けとめた上で活躍されているお二人の姿に胸が熱くなりました。

 

第3部では厚生労働省 障がい福祉課地域生活支援推進支援室相談支援専門官 藤川氏による行政説明が行われ、今後の障がい福祉の動向について説明をいただきました。

 

第4部にて十勝障がい者総合相談支援センター所長 門屋氏による「私が相談支援専門員にこだわった理由」というテーマについて講演いただきました。ソーシャルワーカーとして勤務されていた時に感じたことや学びを経験として取り組まれてきたこと、現代における精神医療の現実や状況についてお話しいただきました。

 

今回の合同研修に参加し、九州の中だけでも、これだけの相談支援専門員が集まり、一緒の空間で話を聞いたことで、これだけ多くの人が、各地でそれぞれの地域特性がありながらも、同じ相談支援専門員として日々邁進していることを実感しました。今回の研修参加人数が500名を若干超えていたことから、応募者数はもっといらっしゃったことと思います。来年は福岡での開催です。どんな研修になるのか、どんなお話が聞けるのか、楽しみです。

 


 
九州地区障がい者相談支援事業合同研修会 報告
相談支援専門員 髙倉 満彦
 
 九州地区障がい者相談支援事業合同研修会が、12月5,6日に熊本市KKRホテル熊本で行われました。会場には、九州各県から500名を超える参加でいっぱいでした。
 この研修会を通して、印象に残った言葉は「価値観」「固定概念」でした。
 このキーワードをもとに、この研修を振り返りたいと思います。
 
   基調講演「これからの相談支援専門員に求めらるもの」
日本相談支援専門員協会理事 菊本 圭一氏  
 ◆ ソーシャルワークと価値
 ソーシャルワークは、価値を基盤にしている。(専門職である)価値は選考はを反映し、選択のための情報を与える。
 
 ◆ 価値の定義
 価値とは、私たちが何を理想とするか、あるいは何よりも望ましいと見なすかに関する、黙示的あるいは明示的な信念である。
 そのために、私たちがどの目標や行動を「良い」と評価するかは価値によって決まる。価値は、私たちの信条、感情、態度を形成し、逆に私たちの信条、感情、態度が価値を作り出す。価値は行動のための規範あるいは指針を示す。
 
 ◆ 人生を支えるもの
 人は、自分の価値観に合うことをすると能力を発揮し、自分の可能性を最大化し、最高の人生を生きることができます。逆に価値観に合わないことをすると受け身になり、やる気がなくなり、ネガティブな感情に振り回されて生きることがある。
 
  ここで、ハッとした!!
 相談支援専門員が利用者の方から相談を受けた時、行動への確認を受けた時に私たちの価値観で支援の方針を決めてもいいのか??
 私の価値とその利用者の価値観が違う場合、私たちはどうしているのか??
 
 
   多様な価値観を支えるためのチームづくり
∇ 相談支援専門員(個人)だけのレベルだけでは、解決できない問題を抱えている人への支援体制作り 
 
∇ 利用者の問題の本質をきちんと共有し、しっかりと機能するチームを作る。
 
∇ チームを柔軟に組んで(ケアマネジメント)、問題の発見から解決まで追いかけたり、チームでの議論を通じて創造(社会資源を柔軟に活用)を行ったりとチームによる業務の推進の比重がますます高まっている。
 
∇ チーム力が高く機能していれば、ケアマネジメントの効果が高まる。
 
∇ 個人の能力で一時的に成果を上げることは可能だが、長期的な視点で見ると、 チーム力の向上がケアマネジメントの質を高めるための基本となる。      
 
【感想】                                  
 私も、日常的に基本相談、モニタリング、担当者会議等において利用者の方や事業所とこれからの生活や支援について協議し、共有している。その時に、個人の価値観だけで判断することはとても危険なことだと感じた。一番に考えなければならない利用者の方の価値観と私の価値観には当然のように違いがある。その時私はどうするのか?
 
 サンクスシェアの3人の価値観も当然違うが、多様な価値観を支えるためのチームでなければならないと強く感じた。また、利用者の方の支援に入っている事業所の方とその利用者の方にとって、大切なもの(価値観)は何なのか?そのためにどのようなサポートができるのかを考え、共有しなければならないと感じた。
 
 
シンポジウム「誰のための相談支援?~私たちが歩いてきた道と夢」
 
【感想】
 シンポジウムの中で、寝たきり芸人である阿曽太一氏から「自分は失敗をさせてもらえなかった」という話があった。何をもって、「失敗」と考えるのか?その人にとっての「失敗」とは何なのか?を考えさせられた。私たちが「失敗」と考えるのは、私たちの価値観の中でのことであり、その人にとってみると「失敗」ではないのかもしれない。そして、一番つらいことは「失敗」することではなく、「挑戦」もさせてもらえないことではないかと思った。
 
 では、相談支援専門員として、「失敗(目標を達成することが難しい)」することが想定されるのに、無責任に「挑戦」させるのか?という声もあると思う。しかし、「挑戦」して、もし「失敗」したとしても本人の中で納得はできるだろう。「失敗」から今を見つめることもでき、自分の人生の大切な時間を無駄にしたとは思わないはずである。(生命にかかわるようなものは除いて・・・)なおかつ、「失敗」した後のことも考えて、サポートができる支援員でありたいと思った。
 
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
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