今回は、放課後等デイサービス・生活介護事業所の職員さんを対象に、2時間の虐待防止研修を行いました。
今回の研修では、これまでの内容を少し見直し、タイトルも変更しました。
テーマは、
「義務」から「権利擁護」へ。
虐待防止研修というと、どうしても「虐待をしてはいけない」「虐待を防がなければならない」という“義務”の部分に意識が向きやすくなります。
もちろん、虐待をなくすこと、防ぐことは、とても大切です。
でも、それはあくまでも最低限の目標です。
私たちが本当に目指したいのは、
子どもたち一人ひとりに、よりよい療育活動を届けること。
子どもたちの成長を願い、その子らしさを大切にしながら、日々の支援をよりよくしていく。
その視点を職員みんなで共有し、実践していくことができれば、結果として虐待は起こりにくくなるはずです。
今回の研修では、そうした考え方を土台にしながら、特に次の2つを大切にしました。
1つ目は、NGワード、つまり支援の場面で適切とはいえない言葉について考えることです。
実際の支援現場では、悪気なく使ってしまう言葉が、子どもにとっては傷つく言葉になっていることがあります。
そこで、具体的な言葉を取り上げながら、なぜその言葉が適切ではないのか、どのような関わり方に変えていくとよいのかを一緒に確認しました。
2つ目は、虐待が疑われるような事例をもとにしたグループワークです。
職員さん同士で意見を出し合いながら、
「この場面では何が課題だったのか」
「どのような対応が考えられるのか」
「自分たちの事業所ではどうしていけるか」
といったことを話し合っていただきました。
グループで話し合うことで、自分一人では気づかなかった視点に出会うことができます。
また、職員間で考え方を共有する大切な時間にもなったのではないかと思います。
研修当日は、参加できなかった職員さんにも内容を共有できるよう、研修の様子を録画し、後日視聴できる動画として編集しました。
また、各グループでの話し合いについては、職員さんのスマートフォンをお借りして音声を録音し、AIの要約機能を活用して協議内容を整理しました。
その内容も、事業所へフィードバックしています。
なお、フィードバック資料については、サンクスシェアの限定URLから確認できる形でご案内しました。
虐待防止研修は、一度実施すれば終わり、というものではありません。
そして、単に「虐待が起こらない事業所」を目指すだけでも十分ではないと考えています。
大切なのは、すべての職員が、子どもたちの成長につながる療育活動に取り組めるようになることです。
そのためには、管理的な立場にある職員が、まだ経験の浅い職員や、療育力を高めている途中の職員に対して、どのように声をかけ、育てていくかがとても重要です。
あわせて、職員みんなが同じ方向を向いて支援できるような組織づくりも欠かせません。
サンクスシェアでも現在、事業所の**「理念・目標」**を職員間でしっかり共有し、それを軸に職員育成を進めていく取り組みを大切にしています。
今回の研修でも、その視点を踏まえた提案をさせていただきました。
今回の研修が、日々の支援を見つめ直すきっかけとなり、子どもたちにとってよりよい療育環境づくりにつながっていくことを、心より願っています。