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KYOUKOU㉛報告

KYOUKOU㉛ 『らいふステージみやき見学つあー』の報告

非営利活動法人らいふステージのみやき(佐賀県三養基郡みやき町原古賀7470−3)
              らいふステージホームページ http://lifestage.jpn.com
 



令和3年4月26日、晴れ渡った空の下で「見学会つあー」は始まりました。
今回、「つあー」の企画から実行までを担当したKYOUKOUメンバーから「理事長の話は何度聞いても、感動して涙が溢れる」と聞いていた私達は、どんな「つあー」になるのか、その心震える理事長の話ととに楽しみにしていたイベントでありました。

「つあー」は全部で3カ所。朝から始まった見学全ての行程が終了した頃には、すでに陽は西に傾いていました。
それにしても、先に確認していたホームページの、あのトップページに書かれた文字が「つあー」終了後にはこんなに心に染みて、言葉にし難いものをそれぞれが持ち帰ることになるとは・・・。

 

あなたと共に歩きたい
あなたと共に生きて行きたい
あなたと共に育ちたい
ただ人として 同じ人間として

 

正に、その言葉をそのまま実行している人たちがいる。
そんな施設で過ごした春の日の「見学つあー」の報告です。
      


【多機能型事業所 らいふステージみやき】

 

まずここを訪れて私たちを出迎えてくれたもの。それは青い空に泳ぐ鯉のぼりでした。

続々と集まる見学者たちが「かわいい!」「これ作りたい!」と最初にこの場所にとどまってしまい、玄関から施設の職員さんが顔を出して

「どうぞ中へ!」

と声を掛けて頂いたことで、一人一人建物の中に吸い込まれていきました。

玄関に入ると全員が検温をうけ、手の消毒をし、このご時世から名刺は人と対面せず、カゴから取って自分の名刺もカゴに入れるというシステム。感染対策はバッチリ!
後で聞いた「私達は、この人たちの命を預かっているんです」という理事長である船津さんの言葉を、ここでもしっかり実践されていました。

さて、最初の部屋に入ると甘い香りが・・・。なんとこの施設で作っている「イチゴジャム」の素となるイチゴを、ウエルカムの挨拶としてふるまってくださいました。
見せて頂いたいちごジャムは、瓶の中に果実が驚くほどゴロゴロ入っていて、絶対に外さない美味しさだと一目でわかりました。

見学は少人数でグループに分かれ、蜜を避ける工夫をして施設内を回りました。
施設にはあちらこちらに視覚支援のためのツールやスケジュールが導線に沿って配置されていて、感覚統合の道具やボールプール、クールダウンのためのスヌーズレンなども活用されていました。

 

ここでKYOUKOUスタッフから出た感想。「説明なしにこれらの支援ツールやシステムだけを見れば、きっと誰でも誤解してしまうんじゃないか?」

そうです。これらの意図の解説を聞かなければ、かなりシステマチックな支援をしていると思われてしまいそうです。ところが、中身は全く違う、むしろその真逆でした。

船津さんは、一人一人のホワイトボードに貼られた絵カードのスケジュールを指しながら「これは全て、みなさんが自分で決められたスケジュールです。私たちが決めることはありません。私たちが決める権利などないのです」
つまり、利用者さんたちは自分でその日のスケジュールを決めて、自分で活動をしているということ。

実はこの、利用者さんの自己決定を大事にすることは、案外支援をする中に忘れられていることが多いと感じます。
1日の決められたスケジュールをご本人に提示し、それをこなして1日が終わるというありがちな支援ではなく、ここでは、一人一人の自己決定による1日の活動を大事にされていること。
作業よりもその利用者さんの意志こそを、何よりも大事にしているということ。

スケジュールは利用者さんの思いでもあるけれど、それが全て遂行できなくても、またそれもご本人の意思。
そして、スケジュール表は、職員さんたちが利用者さんたちの意思を確認するツールでもありました。

船津さんは続けて「みなさんの思いを私たちが拒否することもありません」
まさに、共に歩き、共に生き、共に育つ。それは利用者さんだけではなく、共にこの場所にいる支援者さんたちの姿でもありました。

最近ここに働くために応募してきた、小さな子供が幼稚園に入って、少し自分の時間ができたというママ友二人。勤務時間も子供達が帰ってくるまでの短い時間。
「でも、それでいいんです。そういう人たちこそ、この子たちに関わってほしい」


ただ人として 同じ人間として
 

船津さんの想い溢れるお話に、毎回号泣すると語ったスタッフの意味が、なんとも深く理解できた時間でした。
さて、しょっぱなからこの感動的な「つあー」に、気持ちがあとどのくらい付いていけるのか先が思いやられます。

ということで一行は次の場所へ。美味しいランチがいただけるショップへと案内していただきました。


【就労継続支援B型事業所 サム&プル】

らいふステージみやきを後にし、昼食休憩も兼ねて、らいふステージの就労支援事業所『サム&プル』へ。

サム&プルは就労支援事業所を兼ねた美味しい料理とライブ演奏を楽しめるカフェです。

店内にはステージが設置されています。

昼食を待つ間、らいふステージ理事長 船津さんから、午後から見学させていただく『たんぽぽの家』と、船津さんがこれまでにかかわって来られた、『就労支援センターまや』の説明や、船津さんのこれまでのアグレッシブな愛のある活動の数々をご説明いただきました。

以前、特別支援学校の教員だった船津さんのところには、当時からたくさんの当事者親子が相談に来ていたと言います。「居場所がない。」というのが、訪れるみなさんの悩みでした。そこで船津さんが考えたのが、ご実家の山を削り、土地をつくり、そこに居場所を作ろう、という壮大なものでした。何か事を起こすときには、「ヒト」「モノ」「カネ」は、切っても切れない問題です。多くの人が躊躇してしまいそうなところ、船津さんは知恵を絞り、できるだけお金をかけずに自分たちで居場所づくりを始めます。

山を削るには多額の資金がかかります。そこで船津さん。業者に交渉し、削った土はすべて提供するから、と、無償で山を削ってもらいます。そこに建てる建物も、基礎工事は専門業者に依頼したものの、それ以外は、自分たちの手で作りあげます。建物に使用した木材は、台風で倒れた木を使用するなど、あるものを活用して建てられています。しかし、お金を全くかけずに居場所をつくり、運営していくことはできません。そこで、船津さんは動きだします。チャリティマラソンやチャリティコンサート行い、資金を集めます。そうしてできたのが、後でご紹介する『たんぽぽの家』です。

つながるさがし (tsunasaga.jp)

また、廃校になった学校を譲り受け、「食と農」をテーマに就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労移行支援、生活介護を運営している就労支援センター『まや』の立ち上げにも関わられています。障害者支援センターまや | 障害者、子ども、高齢者らがともに社会に参加して、自由に暮らせる社会を目指します (maya.saga.jp)

今回は、コロナ感染拡大防止のため見学することができませんでしたが、障がい者、子ども、高齢者、地域の人が集い楽しむ場所として運営されている施設は大変興味深く、また、別の機会があれば訪れたい場所です。

船津さんの、熱い、熱いお話にのめり込むように聴き入っている間に、注文していたハンバーガーやカレーが、運ばれてきました。待ちにまった昼食タイム!ボリューミーで種類が豊富なハンバーガーの数々。

目も舌でも堪能しながら、副理事長 岸川さんに、就労支援事業所『サム&プル』の事業説明をしていただきました。現在、約30名の方が登録、ご利用されており、カフェバーガーショップ、農園活動、PC事務、デザイン、音楽活動など、利用者様お一人おひとりに合わせた支援をされています。また、店内ではライブなども行われ、地域の人との交流の場所になっています。今回の見学ツアーの参加者の中から、「ハンバーガ大好きで、ここに一度来たいと思っていた!!」と、念願叶い喜びの声も聴かれました。

就労支援事業所『サム&プル』は国道34号線沿いにあります。みなさまもぜひ、音楽とおいしいハンバーガーを堪能しにお立ち寄りいただいてはいかがでしょうか!


就労支援事業所 サム&プル

〒842-0014
佐賀県神埼市神埼町姉川1600番地
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おいしいハンバーガーをいただいて、お腹を満たしたあとは、最終目的地の多久市『たんぽぽの家』へ、いざ!出発!!


【たんぽぽの家】

佐賀市内の街中を抜け、山手の方へ車を走らせるとレンガづくりの門構えが迎えてくれました。

中に入ると、きれいな芝の広場が広がっています。ここはグリーンゲーブルズか!?と思われるような洋風な佇まい。赤毛のアンが出てきそうです。

奥へ進んでいくと、釜を発見!

そしてさらに奥へ進み、建物の中へ入ったところ。。。

そこには眩いばかりの空間が!!

目に飛び込んできたのは、たくさんのシャンデリアと、教会ばりの大きなステンドグラス。

奥には巨大シャンデリアが登場!!

このキラキラした空間に入ると我を忘れてしまいます。今日は、福祉現場の見学だったハズ...汗

船津さん曰く、たんぽぽの家を訪れる保護者は、時に、深刻に俯いていることも少なくないそうです。

相談の内容も、すぐには解決できない難しい問題の時もあります。

そんな時に、少しでも気分を変え元気になってもらいたいと、見る人が圧倒するくらいにキラキラした空間に仕上げているそうです。私たちも見学中は下を見ることなくずっと顔をあげていました。この迫力に圧倒され、なぜか笑顔になれる空間でした。

そして奥には『共に生きる』という金澤翔子作品も飾ってありましたよ!

その後、見学ツアー一行は、たんぽぽの家の本館に移動しました。『たんぽぽの家』は、保護者の集いの場や、当事者の余暇の場、施設外就労としても使用されています。この日も、数名の利用者さんが活動されていて、私たちに珈琲や手作りプリンを運んできてくださいました。

 

おいしいプリンをいただきながら、ここでも船津さんの熱いトークが繰り広げられました。

船津さんの原点は、どこにも行き場がなく医療に繋がれた生徒の訪問教育で訪れた時に見た光景でした。どんな重い障がいを持っていても住み慣れた場所で共に暮らす、そんな想いを胸にブレる事なく長年活動を続け、たくさんの居場所をつくり、想いを実現して来られました。

そんな数々の偉業を成し遂げてきた船津さんですが、その姿勢は常に至って謙虚です。船津さんは言います。『いつも関わる人に学ばせてもらっている。』と。

船津さんは、どんなに重い障がいがあり、関わりが困難な方の受け入れも断ったことがないと言います。そんな船津さんのお話に、ただただ頭が下がるばかりでした。

以前、精神科入所施設の事務長と看護師長だったという、副理事長の岸川さんと中西さんも、〝障がいのある人も住み慣れた地域で当たり前に暮らす″ことを目指し、法人運営に携わって来られました

『あなたと共に歩きたい。あなたと共に生きていきたい。あなたと共に育ちたい。ただ人として同じ人間として。』という法人理念をかかげ、重い障害のある方も当たり前に住み慣れた地域で暮らせるよう運営を行っていきたい、と話しておられました。

私たちKYOUKOU勉強会も、対応に困難さのある方の手を放さずに向き合っていくにはどうしたら良いか、ということを大きなテーマとして歩んできました。今回の『らいふステージみやき』、多久市の『たんぽぽの家』では、支援者と利用者、という立場ではなく、〝人と人″とがおなじ人として〝どう生きるか″ということを考える、大きな学びの時間となりました。

この日、まる一日お付き合いいただいた 船津理事長、岸川副理事長、中西副理事長、らいふステージみやきの管理者松元さん、おかげさまでとても気持ちよく見学することができました。大変お世話になりました。温かく誰でも受け入れてくれる、何度でも行きたくなる場所でした。コロナが落ち着いたら、『たんぽぽの家』キャンプに行かせていただきます!!ありがとうございました!!

 

 

 

 
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