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計画案作成のための訪問相談

【相談支援忘備録】
 
 とある日、受給者証切り替えの時期が来て、新たな計画案を提案するための家庭訪問での相談支援。
 
 20歳のダウン症で、療育手帳A2を所持する男性。自宅から就労継続支援B型事業所に通所する彼は、事業所では、まじめに作業に取り組み、他者との関係性も良好でトラブルを起こすことは全くありません。遺伝子の影響による持病のため疲れやすい傾向があることからか作業スピードは決して速くはありませんが、事業所での大きな問題はほぼないといっていい男性です。
 
 この彼の唯一とも言える課題は、「自立」です。
 保護者は、ここに大きな悩みを抱えています。まず、事業所への通所を終えて帰ってきたら、ほぼなにもせず、片付けもしないで服は脱ぎっぱなし、手伝いもやらず、自分から買い物に行って好きなものを買うこともなく、親から言われた頼まれごともほぼやりません。 
 
 「ここを変えたい」
 「自立を促したい」
 
 これが、家族・事業所などまわりの支援者の強い思いです。
 

 
 さて、この大きな課題にどのように相談対応するか?を求められての自宅訪問でした。 
 
 「お手伝いをやりましょう!」「自立のためにはしなきゃならいないよね!」なんて、
 
できないことを指摘して → やらなきゃならない
 
ことを言うだけでは、問題の解決はまったくできるはずもありません。
 
 今回の訪問相談では、できないことをまず確認した後、彼の
 
できること
 
をさぐることから始めました。
 

 
 ありました、ありました!
 彼は、
 
『ユーチューバーになりたい!』
 
って明確な目指す目標を持っていたのです。
 
 ヒカキンやフィッシャーズなどのYouTubeを普段からよく視て、そして、時には、自分が自動販売機でジュースを買うところをスマホの動画で撮影して保存するなど、自分がユーチューバーを目指すためのささやかな努力をしっかりやっていたのです(^^)
 
 ただ、母は、本人が、ユーチューバーになるためにいずれ『東京へ行って一人暮らしをしたい』と母に何度も話していることに対し、『そんな無理なことを言って、できるはずもないのに・・・』との思いから、このニーズに対してどのように対応するとよいのかが母の大きな悩みとなっていたそうです。
 

 
① そこで、まず私は、本人のユーチューバーになりたいという思いをしっかり聞きました。
 
 ひとしきりしっかり聞いたあと、
『そのために、何が必要だと思っているの?』
と尋ねました。
 
 そうすると、ユーチューバーで仕事をするために、カメラやビデオ、パソコンを使うための勉強をしなければならないこと、そして、東京に行ったり、東京で移動したりするために、電車やバスに乗れるようにならないといけないことを話しました。
 
 そこで、私からもうひと突っ込みしたのは、すぐに、東京の「家」で一人暮らしって簡単にできるのかな?と問い、しばらく話をしていると、「洗濯」「掃除」「食事調理」「歯磨き」などはひとりでできるようにならなければならない…と本人が自ら話しました。
 

 
② さて、ここまで話が進むと(=本人も自分の目標達成のため
に、なんとなくは、やらんといかんよなあ・・・と思う)、次は、そこに向かうためのスモールステップを現実生活の中で取り組めることに具体化して決めることができるようになります。
 
 本人が選んだことは写真のとおり3つ。
 
 どの程度できたらOK(クリア)とするかについては、支援者・家族としての助言が必要です。本人の納得をしっかりとりつけながら決めていくことで本人が自分でやり続けるモチベーションを維持することができます。
 

 
③ そして、最後に、やることを具体的に決めた後、できたかどうかをしっかり評価しながら、できたことを積み重ねた結果(実績)をきちんと見える化することです。
 
 なにが、どれくらいできたかをしっかり記録に残し、目にみえるかたちで「評価」をしていくことが重要になります。この取り組みを大切にすることで、家族も本人も、取り組みに対する意欲が継続するのです!
 
 具体的に何をするかを決めたので、早速週末に、できたことをしっかり記録する台紙とシールを母と一緒に階に行くことを決めて訪問相談を終えました。
 
 私たち相談は、この途中経過・実績の積み重ねをしっかり追いかけていくことが、この取り組みを成功させるための重要な働きかけとなります(^^)/
 
 本人が『ユーチューバーになれるか』どうかを現実的に追い求めることは、実は、そんなに大切なことではないことに気づく必要があります。結果的になれないかもしれません。途中で挫折したり、途中で違う目標に変わったりするすこともあるでしょう。でも、それよりも、自分がなりたいと思っている目標に向かって前に進んでいくその過程が最も大切だと思うのです(^^)/
 

 
 訪問を終わって、帰る間際、母が、「勉強になりました~!本人の言うことを否定せず、こんなふうに話を聞くといいんですね(^^)」って言っていただきました。
 
 今回のこの男性の、毎日の家庭で取り組むことのごほうびは、「オロナミンC」だそうです! やっすいっすよねぇ~(^^)/(笑)
 
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