0 【そもそもの立場】
学校側と信頼関係をつくることが重要な目的ですが、(もちろん、保護者や他の放デイ、社会資源等とも同様)ただ単に「連携しましょう!」と言ったところで、うまくいくのは、お互いが強い連携志望をしている場合のみです。
困難な状況下では、そもそも連携志望がない場合なので、「連携しましょう!」ありきではうまくいきません。
では、どうするのか?
これをある程度明確にしてからアプローチを開始することを提案します。
ここをしっかり作ることができて初めてその子の「専門家チーム」と言えるのではないでしょうか。
そして、これをつくるのは、やはり相談支援専門員の役割だと考えます。
1 【意思決定支援】
そこで、本人がどうしたいのかについて「意思決定支援」を十分に行うこと(既に済んでいる場合は話が早いです(^^)/)が大切です。
この意思決定支援のために、「対話」「行動記録」「観察」「標準化検査」「アンケート」などをフル活用して、以下の2つの点を明確化します。
① |
本人がもともともっている「できること」を増やす |
② |
本人がもともとできないことを「できる」ようにする |
2 【支援の構想立案】
上記の2点のどちらか、あるいは、両方を支援するプログラム(構想)を立案する必要があります。1の意思決定支援で目指す姿が明確になっている場合、学校の「特別支援コーディネーター」さんと連携が望ましいと考えます。
「これに取り組むためにチームとして協力してほしい」 |
明確にやること、目指すところが決まっていると連携の要請のハードルは大きく下がると思われます!
やはり「相談」+「特別支援コーディネーター」の強い連携はまずもって欠かせないと思います。
3 【支援関係者による個別支援会議】
ここまでお膳立てをすることができれば、会議では、
・ どのような方法で取り組むか? |
・ だれがその役割分担を担うか? |
を決めればよいのですから、会議で集まる大きな意義が生まれます。
集まって「あーでもない。こーでもない。」と悩みや困難なことを出し合うだけの会議ではなく、『会議に参加してよかった!』『これで前に進むね!』と参加者は思っていただけるのではないかと考えます。
そんなことを考えながら、支援の構想を図に表し、この日参加した勉強会から大きな学びをいただきました(^^)/
11月に立ち上げる勉強会(
グローアップ学習会)には、なんとかして、この特別支援コーディネーターをつかまえて参加してもらうことを至上命題とすることをサンクスシェアの学習会担当相談員と話しをしたのでした!