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R5.9.10進路の話(SNA×Winプロジェクト報告)

SNA×Winプロジェクト 『卒後の進路(就労先)の決め方勉強会』 報告

~ 学校卒業後の進路(就労先)ってどうやって考えればいいの? ~

 

1 タイトル 卒後の進路(就労先)の決め方

2 日時  R5.9.10(日)   10時00分~12時00分

3 場所 東障害者フレンドホーム(福岡市東区松島3-15-2)

4 お話 日下 慈さん(NPO法人わたしと僕の夢

5 参加 28名 (会場参加16名  Zoom参加12名)

6 内容 

 「卒後の進路の決め方」というタイトルでお話をいただいた今回の勉強会。
 小郡からわざわざ足を運んでくださった日下さんから、娘さんの進路について今でも大変なご苦労が続いている一端を聞かせていただきました。

 お子さんの不登校をきっかけにたくさんの学びを積み重ねられ、今は300名を超えるお子さんの進路を支援されている専門家であっても、お子さんの進路を決めることには一筋縄ではいかないとおっしゃった日下さん・・・
 それでも、「多くの失敗は、とても意味がある。むしろ失敗は必要。」とおっしゃった言葉の重みには胸を打たれました。

 



 これからの進路を考える大事なポイントとして、次のような視点を示してくださいました。特に強調されたのは、【思いの一致】。一致には、本人の価値観の問題や感覚の問題など大変な難しさがあるし、時間もかかるかもしれないが、やはり避けては通れないとても重要なポイントだと受け取りました。

  ① お金の準備
 ② 支援の準備
 ③ 親なき後の本人の生活スタイル
  ・ 本人はどのような生活を望んでいるのか
  ・ 親やきょうだいはどんな暮らしを望んでいるのか
  ・ 本人と親やきょうだいとの思いは一致しているか
  ・ 本人を支える頼れる資源とつながっているか

 


 


 後半では具体的なワークも取り入れてくださり、日下さんからお聞きしたお話をもとに、ご自分のお子さんの進路について向き合う時間もつくっていただきました。
 お子さんに何を問いかけ、具体的にどのような情報を収集し、なにについて一緒に考えていくのかを決める大きな参考になったと思います。

 今回、日下さんのお話を聞かせていただいて、大きな参考になったのは紛れもない事実ではあります。しかし、進路の問題は、これで解決するなどと言う単純な問題でもありません。

 進路の問題について、定期的に、そして、継続的に、学び、考えながら、そして、実践するということを視野に入れ、学びをシリーズ化しないといけないなあと感じさせられた今回の勉強会でした。
 



【ハイライト動画】

 

 


 

 ご参加いただいた方から寄せられた感想をここに挙げさせていただきます。

  • 日下先生、SNAのスタッフの皆さまありがとうございました。この会に参加してよかったと思っています。会を主宰してくださった皆様に心から感謝いたします。私も2人の子ども(30歳以上)が発達障害で、悩み多い生活を送っています。感覚過敏、不安が強い上の子はやっとB型作業所へ行き始めたばかりです。次男はA型に5年行っていますが、トラブルがあると最近は私が解決するしかないのが実態。今、それぞれが全く違った地域で別々に暮らしていますので、本人や支援者の方との連携はとても大事だと痛感しています。子どもたちとは、距離を取った方がいいとは多くの支援者の方にご助言をいただいていますが、電話やメールでは限界があって、直に顔を見て話すことは大切だとも感じることも多いです。親亡き後の問題も、私が勝手に進めようとしていることも反省しました。よかれと思ってやったことは、攻撃だと思われていて、かといって本人の希望のように進めても失敗する。そのたびに自己肯定感が下がる。私の自己肯定感も下がる。障がいがある人は、自分に合った支援してくれる人といかに上手につながれるかが、要だと思いました。その支援が多いほど安定するし、それが大人になっていくことだと思います。それと、親と子は別々の人生、私はわたし。あなたはあなた。と強く思う私は非情かなぁと思いつつ、自分自身もわたしらしくのびやかに暮らして生きたいとも願っています。今日はほんとうにありがとうございました。(保護者)

 

  • 今日は将来を考える上でとても参考となるお話でした。ありがとうございました。長女さんと似ている部分が多く、私も1日だけでいいので息子より長生きしたいとずっと思っています。そしたら今の悩みの多くが(私が悩んでいるだけですが)解決される気がします。知的の低さからくる困難・・・説明してもしても分からない、経験させてようやくゆっくりと身に付いていくのを実感します。こんなにゆっくりのペースでいいのかと焦りもあり、知的障がいさえなければまだ社会と関われる割合が多かったのに・・・と思う事は多いです。過敏も多く、周りの子の行動(声の質、ボリューム、行動)がとても不快に感じイライラしていて、学校やデイに行きたくないと言います。言葉の発信力も弱いので、「ここが苦手だからここを手伝って欲しい」と言えるように育てていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。そして勉強会の機会を与えて下さるサンクスシェアさん、いつもありがとうございます。(保護者)

 

  • 子どもの就労について考えることは、その家族の将来のことについて考えることにもつながることだと思いました。今、その情報を知るには早い時期かもしれなくても、(各ご家庭の状況やその子の状況にもよりますが、)悩んで困った時に、本日聞いた話が今後のことを決める指標になるはずだと思います。(保護者)

 

  • ご自身の経験や想いなど現在進行形のお話を交えて聞かせて頂き大変参考になりました。我が子より1日でも長生きしたいと願う気持ちには深く共感しました。うちの息子は2年前に高等部を卒業してはいますが、卒業して進路が決まったからといって終わりではなく、新たな問題と直面したりですが、今日教えて頂いた本人や家族がどうしたいか?を汲み取りながら前向きに進んで行こうと思います。貴重なお話をありがとうございました。(保護者)

 

  • 貴重なお話をありがとうございます。とても聞きやすく、ご自身の経験からの現実的なお話を聞くことができとても参考になりました。助けてと言える力、どんな風に助けてといえるか、自信を失わないように関わっていくこと、また日ごろから自分で選択するという経験を積むことが大事ということが分かりました。相談支援専門員としては少なくても本人の想い、家族の想いにしっかりと耳を傾けること、そこにずれがある場合は、信頼関係を築きながらすり合わせていく作業、これを丁寧にしていきたいと思いました。どこかで直接お会いできればうれしいです。本当にありがとうございました。(支援者)

 

  • 日下さんの娘さんの進路選択の大変なご苦労に少しだけ触れさせていただいた。支援者として、いくつもの資格取得を始めとする多くの学びをもっても一筋縄ではいかないとおっしゃっていた。後半の板書で提示いただいた、お金の問題、支援者とのつながりの拡充の問題、家族(もしくは支援者)と本人の思いの一致の問題は、日下さんご自身の経験に裏打ちされた大変切実・重要な視点だと思った。どれも目にする文字からは当然の視点だと思うが、特に本人の思いの一致については、なかなか実地で実践するのは、相談支援の業務にも通じる通り、なかなか自分自身もできていないことを思い知らされた。後半のワークの内容、特に相手に『何を問うのか』について大変参考になった。欲を言えば、参加者との交流が少しあっても良かったのではないかと考えた。いずれにしても、進路を考えることは改めて本人の人生に関わる重要な選択に関わること。いち、支援者として、ひとりの社会人として、丁寧に、そしてしったりと向き合わなければならないと決意を新たにした。今回の貴重な経験をシリーズ化したい。(支援者)

 

  • 「卒後の進路(就労先)の決め方」についてという勉強会に参加した。講師の日下氏による講義が主であり、自身の子どもの例や臨床経験を通じた内容であり、具体的でとても分かりやすい内容であった。印象に残ったのは学業の偏差値が58ありながら境界知能の判定を受けたという内容であり、学業だけでは測れないことも多いのだと改めて知ることが出来た。合わせて子どもとの対話の重要性も知ることが出来、とても学びの深い研修であった。今回の学びを今後の相談支援に活かしていけたらと思う。(支援者)

 

  • 日下先生。貴重なお話ありがとうございました。進路のお話ということでとても、興味深く楽しみに講演を聞かせて頂きました。お話の中で、娘さんの困り事、そして対処法を教えて頂き共感できることが多かったです。私は相談員として、利用者さんの計画書を作成する仕事をしています。同時に自閉症スペクトラム・ADHDの3年生の子どもを育てている母親です。計画書を作るにあたり、よかれと思い自分の感情を入れて書いてしまうことがあることや子育てをしていても、よかれと思い中学受験を無理やり考えてしまうことがあります。お話をお聞きして、本人に選択肢を与え決定することを考えていきたいと思いました。興味や関心はいつ生まれるのだろうと感じますが、育つ環境の要因は強くあると思います。本人を尊重しながら、なにをお手伝いしたらいいのかを見極めながら関わりたいと思います。どうしたら、その方らしく生き生きと楽しめるのかをいつも検討していけるようにします。日下先生のお話を活かして支援していきます。とても深い学びになりました。お時間を頂きましてありがとうございました。日下先生どうかお体を大切にご自愛ください。(支援者)